高額な看板広告を避けるために
一般的に、広告宣伝費はとても高額であり、60万円といった額を宣伝に費やすことが可能な会社は限られていると考えられているのではないでしょうか。ここでは看板広告の誤ったデザインの例などを紹介し、看板広告に高額を費やさない方法をお答えします
- 看板広告に、貴社の建物の写真を載せないこと。例外は、貴社が移転をして、住所が新しく変わった場合や、建物をリニューアルした場合のみです。それ以外は「マクドナルドの隣」「~ビルの裏手」という風に表すことができます。そして貴社の電話番号、ウェブサイトのアドレスなども載せましょう。
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看板広告は、雑誌や新聞の広告とは違います。プロの看板専門業者にデザインやレイアウトの委託をしましょう。効果的な色、字体、デザインなど、貴社にとってベストなアイディアを考案してくれるでしょう。
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青または黒の背景に赤の文字は、運転時の人に宣伝効果を発揮できる配色とはいえません。雑誌や、新聞広告などで頻繁に見かける色の組み合わせであっても、看板広告には適さない場合があります。この場合、暗い背景色に赤い文字が混ざり合って見えてしまうため、宣伝文が全く目立たなくなってしまうのです。看板広告において赤色は暗色に分類され、他の暗色と共に使うことは、看板広告には向いていません。
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白の背景に黄色の宣伝文を使うことも、広告費用の無駄使いになってしまいます。遠くからでは、黄色い文字が白の背景色に混ざり合ってしまうからです。明色を背景色と文字の両方に使ってしまうと宣伝文句と背景色の区別がつかないので、この色の組み合わせも看板広告には向いていません。
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白い雲が浮かぶ青空は、雑誌などでは素晴らしいな背景になります。しかし看板広告においては、本物の空と区別がつかなくなる場合があるため賢明な選択とはいえません。解決策として効果的な方法は、夕焼けの空や、多少ピンクや赤がかった空を背景とすることです。つまり、看板と空とが、はっきり区別されて見えるようにすることです。(もちろんビルの壁広告などには、この問題は当てはまりません)
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凝った書体などを使うことも避けましょう。野外での宣伝において、細い字体を使わずに太い文字を使うことが、読みやすい看板を作るための重要事項です。人が看板に目を留める平均時間はたった7秒間ということを忘れないで下さい。
- 宣伝文の大きさ(高さ)は最低でも45cm以上必要です。車の運転手にとって、それ以下大きさの看板の文字は大変見にくいからです。それでは、彼らが看板を見たいと思っても、見ることができません。赤信号の場合でも、それは例外になりません。
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標準的サイズの看板(高さ3m~4m)では、4行以上の宣伝文を使うべきではありません。4m~6mの高さの看板では5行以上も可能ですが、それ以下である方が賢明です。宣伝文は10~14文字以内に抑えることをお勧めします。
- 看板広告にとって1番大事なことは、シンプルであることです。シンプルであるほど、宣伝効果が高くなります。
広告デザインにおいて、メッセージ(宣伝文)の明快さほど重要なものはありません。アントワン・デ・ソント・エズペリは、この原則を次のように表しています
「宣伝文が完璧になる時―それは、その文に足すべきことがなくなった時ではない。削りとれる部分がなくなった時だ」
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これらが看板デザインの誤った例です。もう、あなたがこのような看板デザインに高額を費やすことはないはずです。
『シンプルな方法の実践』より
1.まず、看板デザイン画のコピーを壁に貼り付けて下さい。
2.その壁に背を向け、20歩離れ下さい。
3.その場で壁の方向にふり返り、すぐに、デザイン画に向かって歩き始めて下さい。
(その時、そこに物や人がいないことを確認すること)
4.そのデザイン画に近づいても、歩くスピードを落とさず、そのまま違う方向へ歩いて行って下さい。
5.そして、今見たばかりの、デザイン画を思い出してみて下さい。(車の運転手の目に看板はこのように映るのです)
6.デザイン画を見ずに、自分自身に次の質問をしてみて下さい。
- 宣伝文は分かり易かったですか?
- 文字は読み易かったですか?
- 宣伝文またはデザインに何も疑問は残らなかったですか?
- 何の宣伝か分かりましたか?
- 分かり易い宣伝内容でしたか?
- それ以上のインフォメーションを得る方法は分かりましたか?
コースティ:© セレナ マクインタイアー 02′
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